秋のピエロ、秋の女よ – 混声合唱曲

50年前、合唱に明け暮れていた頃を思い出します。
秋には定期演奏会を開催していました。
その時演奏した中の2曲です。
この2曲は 秋にふさわしい曲です。

「秋のピエロ 」

泣き笑いして 我がピエロ
秋じゃ 秋じゃ と歌ふなり
Oの形の口をして
秋じゃ 秋じゃ と歌ふなり

月のようなる おしろいの
顔が涙を ながすなり
身すぎ世すぎの 是非もなく
おどけたれども 我がピエロ

秋はしみじみ 身にしみて
真実 涙を 流すなり

堀口大學 : 詩

合唱組曲「月光とピエロ」 清水脩:作曲(1948~1949年)

「秋の女よ」

泣き濡れて、秋の女(おみな)よ
わが幻のなかに来る
泣き濡れた秋の女を
時雨だと わたしは思ふ、

泣き濡れて 秋の女よ
汝(なれ)は古城の道に去る
頸(うなじ)に柳葉がちりかゝる
枯れた蓮(はちす)を見もしない、

泣き濡れて 秋の女よ
汝があゆみは 一歩一歩
愛する者から遠ざかる
泣き濡れて 泣き濡れて

泣き濡れて 秋の女よ
わが幻のなかに去る
泣き濡れた秋の女を
時雨だとわたしは思う

一しきり わたしを泣かせ
またなぐさめて 秋の女よ
凄まじく枯れた古城の道を
わが心だと わたしは思ふ

佐藤春夫 : 詩
大中恩 : 作曲

50年前、共に歌った人びとは
今、どうしているかと思う次第です。

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