この曲を初めて聴いたのは
スヴャトスラフ・リヒテルによる演奏でした。
オープンリールテープ(当時はまだカセットテープはありませんでした)
に録音して何度も聴きました。
冒頭の部分を良く覚えています。
リヒテルの演奏を
YouTube で聴けるとは幸いです。
スヴャトスラフ・テオフィーロヴィチ・リヒテル(1915年3月20日 – 1997年8月1日)は、ソビエト連邦のピアニストである。ドイツ人を父にウクライナで生まれ、主にロシアで活躍した(ただし在留ドイツ人として扱われた)。その卓越した演奏技術から20世紀最大のピアニストと称された。
演奏者:ヘルベルト・シュフ
1979年、ルーマニア生まれのピアニスト。1988年にドイツへ移住。
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幻想曲ハ長調 D760『さすらい人』ドイツ語: Fantaisie ‘Wandererfantasie’ D.760 Op.15)は、1822年に出版されたフランツ・シューベルト作曲のピアノ独奏曲である。
第2楽章の変奏曲主題が自作の歌曲『さすらい人』による(また4楽章とも『さすらい人』に基づく主題を用いている)のでこの名がある。
シューベルトのピアノ作品としては高度の演奏技術を要する作品で、シューベルト自身がうまく弾けず、苛立ちのあまり「こんな曲は悪魔にでも弾かせてしまえ」と言ったという逸話もある。
歌曲「さすらい人」はこちらです。
フィッシャー=ディースカウの美しいドイツ語です。
エリザベート・シュヴァルツコップは他人を誉める事は少ない。しかしながら、フィッシャー=ディースカウを「神のような存在」と賛辞を送っている。フィッシャー=ディースカウとは理知的な歌唱、技術の高さ、広範なレパートリーでドイツ声楽界をリードした業績などが男女の双璧といわれるが、ドイツ語に強い誇りとこだわりを持つ点も共通している。という記事がありました。
僕は山々を越えてやって来た。
谷は霧が立ち込め、海は荒れ狂っている。
僕はひっそりとさまよう、喜び少なく、
そして常にため息交じりに問いかける、「何処に?」
陽はここでは僕にはやけに冷たく、
花は枯れて、世の中は古びてしまった、
そして話される言葉は空しく響く、
僕はどこに行ってもよそ者なのだ。
何処にあるのだ、僕の愛する地は?
探し求め、想像し、そして決して見出せない地は!
その地は希望の芽生える地、
僕のバラが咲き乱れ、
僕の友たちが生活し、
僕の死んだ友たちも生き返り、
僕の言葉が話される地、
ああ、その地は何処にあるのだ?
僕はひっそりとさまよう、喜び少なく、
そして常にため息交じりに問いかける、「何処に?」
何か得体の知れないものが僕に囁きかえす、
「おまえのいない所、そこに幸福はあるのだ!」